続・シルガード9

silgard9

昨日のAIR-G、brilliant days F では、札幌フィメールクリニックで行っている、新しい子宮頸がんワクチンのシルガード9についてお話をしました。 

最近お問い合わせが増えてきましたので、そのシルガード9について、さらに詳しくお話ししました。 

 

まず効果についてです。 

子宮頸がんのなかでも浸潤がんという状態の原因になっているウイルスは、ヒトパピローマウイルスの16/18という2つの型が多くを占めていますが、前癌病変という診断を受けた日本人女性の多くは、高リスクといわれる31/33/45/52/58という型が大半を占め、シルガード9はこれらの型に効果が期待できます。 

 

前癌病変と診断され、子宮頚部の円錐切除術という手術を受けると、早産のリスクや出産が困難な状況を招くことがあり、将来の妊娠や出産に影響がでる可能性があります。

そういう意味では、9価ワクチンのもたらす効果は大きいといえます。 

 

つぎに、定期接種の年齢にワクチン接種を受けずに終わった方についてです。 

定期接種の対象年齢である小学校6年生から高校1年生以外の方は、どのワクチンを選んでも、すべて自己負担となります。

10代や20代前半であれば、9価ワクチンであるシルガード9をお勧めしたいです。 

 

そして気になる副反応についてですが、これまで国内で採用されているサーバリックスやガーダシルと比べて、とくに多くなってはいないそうです。 

 

すでに2価ワクチンのサーバリックスや4価ワクチンのガーダシルを受けた方が、シルガード9を追加で受ける効果については、WHOの立場からは推奨されていません。 

ただ、追加接種した場合の安全性については、今のところ問題はないようです。 

 

ワクチンを受けても、すでに感染している場合は効果がないですし、感染の有無を確認してから接種を決めるということは行われていません。 

 

もうひとつ、先日実際に診察時に受けたのが、性経験がないけれど子宮頸がん検診を受けたほうが良いですか、という質問です。 

子宮頸がんの95パーセントは性交渉によるヒトパピローマウイルスの感染が原因ですが、HPV感染が原因ではないがんもありますので、好発年齢である20代からの検診は、受けていただいたほうが良いでしょう。 

 

札幌フィメールクリニックでは、シルガード9の任意接種を行っています。

料金は1回26400円です。

関心のある方は、クリニックにご相談ください。 

 

Akiko 

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