健診施設での乳がん検診
私は開院前まで、複数の健診施設や病院で乳がん検診を担当してきました。
今回は、その流れをご紹介します。
① 健診施設では、たいてい午前中の受付です。
最近は女性専用健診日や女性専用フロアが設けられていて、男性の目を気にすることなく受けられるようになっています。
そしてロッカールームで専用のウェアに着替えます。
② マンモグラフィ検査を受けてから、診察の順番を待ちます。
超音波検査を受ける方も、診察前に検査を済ませます。
③ 約2時間で30~50人の診察を医師1人で行いますので、一人にかける時間は数分です。
診察室に入ると、上半身裸になっていただき、椅子に向かい合わせに座ってもらいます。
頸部から乳房全体、そしてワキのリンパ節の腫れがないか、乳頭分泌の有無についてチェックします。
そして診察台に仰向けに寝ていただき、乳房を詳しく診察します。(診察の手順は医師により異なります)
④ 最終結果は、2週間ほどで届きます。
当日に結果を知ることはできません。
すぐに専門機関への受診が必要な場合は、当日紹介状を用意されることもあります。
問診票に書くほどではないけれど、乳房について気になっていることがある方もいましたが、時間が限られていることや、症状がない方に対する検診を行う場所ということから、簡単にしかお答えできませんでした。
集団検診は国や自治体の保健事業ですから、価格が安く受けやすいかもしれません。
けれども、かかりつけ医のような立場で、個別化した検診を行い、細やかにブレストケアをお手伝いしていきたいと思うようになり、開院に至りました。
美容院も早くて安い1000円カットで十分、という方もいれば、多少高くてもお気に入りの美容室で、という方もいらっしゃいますよね?
乳がん検診だって、選択の余地があって良いと思うのです。
検診施設で勤務していた時も、そして今も『検診率を上げることで、女性が乳がんで命を落とすことを未然に防ぐ』という目標は同じです。
[by Akiko]
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