医師は治療のパートナー

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20年ほど前、両手の指に主婦性湿疹なるものが現れ、日常生活にも支障をきたすほど悪化させてしまったことがあります。

当時はテレビや新聞・雑誌などでも、ステロイド系の薬による副作用について騒がしい頃でした。

私自身子供の頃からアレルギー体質で、ステロイドの入った塗り薬には大変お世話になっていたのですが、その報道を見て怖くなり、使わないでどうにかならないか色々なことを試しました。

仕舞には指が曲がらないぐらいにパンパンに脹れ、割けた皮膚から血やら汁やら出るわ、痒くて眠れないわ、つり革は握れない、キーボードやマウスも使いづらい・・・諦めて皮膚科に行き「ステロイド使わない方法はないですか?」と聞いたところ「そうですねー、2年ぐらい家事もなーんにもせずに、南の島でストレスフリーな生活を送れば治るかもしれないですね」と先生がおっしゃいました。

私は思わず笑ってしまいましたが、先生はいたって真剣で「できないでしょう?それなら私が止めてもいい、というまでステロイド剤、絶対止めないで下さいね。自己判断で止めてしまうと却って長引いたり繰り返したりするんですよ」と。

その後は素直に先生の指示に従いました。

今ではちょっとぐらい食器用洗剤を触ってもなんともなくなりましたが、今でもその先生のアドバイスに従い、水仕事の際はゴム手袋をし、こまめにハンドクリームを塗っています。

 

せっかく忙しい合間をぬって病院に行き、診察を受け、お薬を処方してもらっても、私たち自身がその後きちんと容量・用法をまもり、更に医師や看護師からの生活改善アドバイスに耳を傾けなければ、良くなるものも良くならないんだ、と主婦性湿疹が教えてくれました。

現在何等かの疾患を抱えている方が一日も早く、相談しやすく、かつ信頼のできる医師が見つかるよう願っています。

 

[by Chieko]

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