乳房にしこりが見つかったら

「しこり」は、乳腺外来を受診される患者さんの中で、「痛み」と同じくらい訴えの多い症状です。
「しこりがあるかもしれない」と気づいたら、病院でどんな検査を受けるのか、不安に思う方が多いと思います。
乳房の診察の基本は視触診とマンモグラフィ検査、超音波検査です。
診察により患者さんの感じたとおり「しこり」が実際にあるとわかった場合は、病理学的な診断にすすみます。
ひとつは細胞診です。
採血を受けるときと同じくらいのサイズの針(当院では0.7mmの針)を「しこり」に刺し、細胞を吸引してガラスに吹き付け、これを病理医に診断してもらいます。
麻酔も使わず、傷も残らない良い検査ですが、採取された細胞の量や、「しこり」のどの部位から採取されたかなどの条件により、「しこり」の本当の姿が見えてこないこともあります。
もうひとつは針生検による組織診断です。
細胞診よりも太い針(当院では2.1mm)を使い、「しこり」の組織の一部を採取するもので、麻酔を使って行います。
確実に「しこり」から採取されれば、確定診断に至る確率が高いです。
触診ではわからない数ミリの小さな「しこり」に対しても、超音波装置を併用し、細胞や組織を採取できます。
当クリニックでは、検査の目的をはっきりお伝えし、理解していただいてから進めていきます。
現在、心配な症状がある方は、早めに受診してくださいね。
[by Akiko]