痔ろうとは?
痔には切れ痔、イボ痔、痔ろうがあります。
切れ痔やイボ痔はご存知かと思いますが、痔ろうって?と思う方もおられると思います。
肛門から少し奥に、直腸との境目があります。
それを歯状線と呼びますが、そこにはくぼみ(肛門小か)があります。そのくぼみから、大腸菌などの細菌が入り炎症を起こすことがあります。
炎症が起こると膿がたまり、肛門周囲の痛み、腫れ、発熱を起こします。これを肛門周囲膿瘍といい、痔ろうのはじまりです。
皮膚を切開して膿を出せば、症状は治まります。
痔ろうは、この膿が出たあとに、細菌が入ってきたくぼみ(肛門小か)と、膿の出口がトンネル状(痔ろう管)につながってしまったものです。
このトンネルは自然に治ることはなく、放っておくと感染を繰り返し、トンネルが複雑な形になってしまったり、長い期間でガンを発症することがまれにあります。
治療方法は手術です。
思い当たる方は早めに肛門外科を受診しましょう。
by Mami