身をもって知る

H27

皆さまにとって2015年はどのような年でしたか?

私にとって2015年は、公私ともに『乳がんイヤー』でした。

乳がんが身近な病気であることを身をもって知りました。

仕事では、乳がん検診を受けたことがない方に、どうしたら受けようと思っていただけるのか試行錯誤し続けましたが、いずれの試みも9月下旬の北斗さんのカミングアウトのインパクトには遠く及ばず、引き続き課題として試行錯誤していく所存です。

一方プライベートでは、私自身4月中旬に当クリニックで乳がんが見つかりました。

術後に治療方針が決定したのち、同年代の友人たちに検診を受けるようメッセージを一斉送信したところ、乳がんが見つかってこれから手術、という友人が1名。

お互い就職してからは年に1度会えるかどうかといったところでしたが、お互いの乳がん発覚を機に、メールやらお土産攻撃など頻繁に連絡を取り合うようになりました。

後遺症や副作用についてぼやき合ったり、抗がん剤治療を免れた私は彼女の副作用を聞いて、明日は我が身と覚悟を決めてみたり、久々に彼女独特のユーモアやユニークな表現に触れ、笑えない状況なのにメールを読みながら笑ってしまうこともしばしばあります。

転んでもただでは起きないスピリットとでも言いましょうか・・・私とは比較にならないほどの副作用・後遺症があるにも関わらず、楽しそうに仕事を続け、ライブに行って筋肉痛になったと言う彼女からパワーをもらっている次第です。

これから乳がんの手術を受ける方、あるいは治療開始となる方々へ。

もしご自身の不安や心配事、治療のストレスを吐き出せる相手が身近にいなかったら、患者会などに参加されるのも一つの手段だと思います。

乳がんの治療は長いですから、一人で抱え込まないでくださいね。

以前もご紹介いたしましたが、例えば『あけぼの会』さん。

現在私はレター会員で定期的にニュースレターを受取っています。

バックナンバーは当院乳腺外科待合にあるマガジンラックに置いてありますのでご参照ください。

あけぼの会

http://www.akebono-net.org/

また、ご自身ではなく、ご家族など身近な人に乳がんが見つかってどうしよう、という方は、今年8月にアップしたブログ『身近な人ががんと診断されたら』をご覧ください。

http://sapporo-fc.net/2015/08/17/panda_comfort/

今後とも微力ながら、乳がんで悲しい思いをされている方々のお役に立てるような情報を更に収集し、紹介していきたいと思います。

 

  [by Chieko]

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