デンスブレスト 高濃度乳腺

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デンスブレスト(dense breast)、高濃度乳腺とは、乳腺の密度が高い乳房のことです。

マンモグラフィ画像では乳腺組織は白く映ります。

一方、がんも白く映るのです。

つまり、デンスブレストの場合は確実な病変の拾い上げが難しくなるということです。

年齢とともに乳腺は退縮し、その密度は低下していくのですが、日本人女性を含むアジア人女性は50代になっても、このデンスブレストの割合が高いのです。

 

日本乳がん学会が編集し2年に1度改訂されている「乳癌診療ガイドライン」では、2015年版において、

50歳以上へのマンモグラフィ検診の推奨グレードがA「十分な科学的根拠があり、

積極的に実践するよう推奨する」からB「科学的根拠があり、実践するよう推奨する」に下げられました。

gradeB

超音波検査併用による乳がん検診への期待も高まる中、今後はひとりひとりがご自身の乳房の状態を理解し、検診方法を選ぶことが当たり前になるといいなぁと思っています。

 

by Akiko

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