マンモグラフィチェックシート

checklistBC

定期的に乳がん検診を受けている方は、毎回同じ施設で受けていますか?

「同じ施設で乳がん検診・経過観察を行う」ことは、受診者の皆さんに大きなメリットがあります。

前回の検査結果と比較して変化があるのかどうかを確認出来るからです。

そこで大切なのはマンモグラフィ画像の再現性です。

再現性という言葉を聞き慣れない方が多いかと思いますが、ここでは、前回と同じ見た目の画像であるかどうかという意味で使用します。

「同じ装置で撮影を行うのだからそこまで変わらないでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、撮影の条件や患者さんの立ち位置・姿勢、もちろん乳房の引き出し方や伸ばし方でも、画像の見た目が変わってしまいます。

私は、当クリニックで勤務をするようになってから現在まで、マンモグラフィ撮影を行った方、約800人の記録を書きとめています。

毎回同じ見た目の画像にするために、撮影の条件(例えば装置の傾きの角度[°]や、どれくらいの力で乳房を押したのか[N])などを記録しておきます。N:ニュートンという単位は、多くの方が中学校や高校で習った以来…だと思いますが、私は毎日使っていますよ。笑

また、撮影条件の改良点があれば書きとめ、撮影時の痛みの有無なども記録しておくことで、その方に合わせた最善の撮影方法で、より良いマンモグラフィ画像を目指します。

クリニック開院後2年目に入ってからは、1年ぶりの乳がん検診という方や、経過観察の方も来られることが多くなり、この記録が活躍しています。

皆さん、ぜひかかりつけの施設を見つけて、定期的に乳がん検診を受けて下さいね。


by aya

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