診断に最適な画像を

positionning

当クリニックのマンモグラフィ検査では、基本的に2方向撮影を行っています。

斜め上から圧迫板で乳房を圧迫し、乳房の全体を最も広く撮影できる方法と、

上から乳房を圧迫し、①では描出しにくい、乳房の内側を含めて撮影を行う方法です。

左右で計4回の撮影を行うことになりますが、中には再撮影、あるいは追加撮影をお願いすることがあります。

マンモグラフィ検査にも①②のように標準の撮影方法がありますが、ここで大事なのはポジショニング(位置合わせ)です。

診療放射線技師の腕の見せどころでもあります。

まず、患者さんの体型やサイズに合わせて装置の角度や高さを調節し、姿勢を整えます。

次に、乳房の中にある乳腺が少しでもたくさん画像に写るように乳房を前方に引き出します。

そして、乳腺内部がよく見えるように、うすく手でのばして圧迫し撮影することで、放射線量の低減もはかれます。

「1度の撮影で診断に最適な画像を!」という思いでポジショニング・撮影を行っているのですが、

撮影した画像を確認し、乳腺をもう少し引き出して撮影したい場合や乳腺の重なりかしこりなのかの判断が難しい場合、また、患者さんの動きや陰影が乳房に重なってしまった場合など、再撮影をお願いすることもあります。

「この部分をもう少し引き出したいので…」などと説明を行ってから、私は再撮影や追加撮影を行っています。

理由を説明することで患者さんにご協力いただき、診断により最適な画像を撮影することができると思います。

by Aya

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