X線撮影技術学

p42-43

診療放射線学科の学生の頃、こんな教科がありました。

その名も『X線撮影技術学』。

この教科では、X線撮影(レントゲン撮影)に関するポジショニングや撮影のポイントを学びます。

基本的な撮影から頻度の少ない撮影法なども学ぶことが出来ますが、技師としての“技量”は、臨床現場での経験で磨かれます。

例えば、胸部レントゲン撮影。

肺が欠けない撮影をすることが大前提なのですが、肺の位置やサイズは、男性・女性・小児、体格(痩せ型・がっちり体型)などで異なるので、患者さんに合わせてカセッテのサイズや縦横の向き、照射野(X線を照射する範囲)を調節して撮影を行います。

さらに肺にかかる肩甲骨が外れるようなポジショニングを行ったり、線量の調節を行ったりします。

中には車いすで来られて立った姿勢での撮影が難しい方や、ストレッチャーに乗って来られる患者さんもいらっしゃいます。

その都度、臨機応変にベストな撮影を行います。

その他の撮影でも、臓器や骨など見えないものを想像したり、触知できる骨で位置合わせを行ったり。

もちろん身体の解剖や画像をみる力がないと診断に最適な画像を撮影する事が出来ません。

日々の勉強や経験の積み重ねも大切になってきます。

進路に悩んでいる高校生や医療系の職種に就きたいなと思っている皆さん!

診療放射線技師の道を目指してみませんか?

by Aya

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