尿失禁

pinkflowers

11月のさっぽろ村ラジオのテーマは尿失禁でした。

泌尿器科の専門領域であるため、札幌フィメールクリニックでは検査や治療を行っておりませんが、症状のある女性は非常に多いだろうと推測されます。

一方で恥ずかしいという気持ちや、煩わしいけれどさほど困らない程度の場合もあり、診察や治療を受ける方は、ごく一部のようです。

尿失禁の病態には、いくつか種類があります。

  1. 腹圧性尿失禁

加齢や出産を機に起こることが多いタイプで、咳やくしゃみ、重いものを持つなど、腹圧がかかるときに尿漏れを起こします。

女性の4割以上に症状があるといわれており、骨盤底筋群(尿道括約筋を含む)のゆるみが原因。

2.切迫性尿失禁

急に尿意が生じ、我慢できずにもれてしまう症状で、膀胱が勝手に収縮してしまうことによるものですが、脳血管障害が原因のこともあります。

3.溢流性尿失禁

尿を出したいのに、うまく出せず、少しずつ漏れ出てしまう症状で、前立腺肥大のある男性に多い。

4.機能性尿失禁

排尿機能は正常だけれど、身体の運動機能低下が原因のタイプ。(トイレまでの歩行に時間がかかりすぎる)

認知症が原因の場合もあります。

これらは問診や尿検査、さらに造影検査や実際の漏れの量をはかる検査などを行い診断しますが、病態に応じて検査方法や治療が異なります。

一番多い腹圧性尿失禁の場合は、骨盤底筋群体操で改善が期待できます。

骨盤底筋群の鍛え方はこちらを↓ご覧ください。

http://sapporo-fc.net/2015/02/28/pelvic/

改善しない場合は手術による治療もあります。

切迫性尿失禁には内服薬があります。

症状が気になる方は、泌尿器科へ相談してみましょう。

by Akiko

 

ページ上部へ戻る