選べないんです
自覚症状がある方で「マンモグラフィ検査を受けておきたいのですがいくらかかりますか?」「超音波で診てもらいたいけど可能ですか?」というような、特定の検査を希望する内容のお問い合わせが時々あります。
結論から申し上げますと、保険診療の場合、医師が必要であると判断した検査しか行えません。
受けたくない、という場合に断ることは可能ですが、患者さんが受けたいと思う検査を自由に選ぶことはできないのです。
保険外診療であれば、話は別です。
これは極端な例ですが、初回受診時に喉の痛みと咳・くしゃみ・鼻水という症状がある患者さんに対して脳のMRI検査も行った場合、『過剰な検査』と判断されるでしょう。
保険診療を行う場合、診断に基づく治療や検査内容等に対して審査が行われ、適正と判断されないと認めてもらえず、保険診療費用が支払われません。
保険診療の場合、すべての検査、治療、処方にルールがあります。
これは、国民の貴重な健康保険財源を公平に、適正に利用するためです。
ただ、一般人の私には、そのルールがトリッキーだと感じることもあります。
それは、病気の確定診断のために行った検査が“過剰”とみなされたことがあったのです。
確定診断の検査を行わずして、どうやって確定させるのだろう?他に確定させる方法があるのだろうか??と
ド素人の疑問として院長にたずねると「ないんだよね~、それが」と・・・未だにモヤ~っとしたままです。
By Chieko