「いぼ」や「できもの」
おしりの「いぼ」や「できもの」を訴え、肛門科を受診される方がいらっしゃいます。
「いぼ」とひと言で表現しても、実際は様々な「いぼ」があります。
まずは痔核(いぼ痔)*図①です。
大きく腫れて肛門の外に飛び出すようになると「いぼ」として感じるようになります。
次に血栓性外痔核*図②です。
肛門の縁に血マメ状に腫れた痔核で、中の血液が固まって弾力のあるしこりとして触れます。
それから、みはりイボ*図③や皮垂です。
痔核や裂肛(切れ痔)ができたことによる影響で、肛門の縁にふくらみが生じたものです。
「尖圭コンジローマ」*図④も「いぼ」ができる病気です。
皮膚あるいは皮下腫瘤、炎症による変化も「できもの」のひとつです。
このように、肛門付近にできるものはたくさんあり、それぞれ治療法も異なります。
しっかり診断して今後の方針を見極めるためにも、おしりの「いぼ」や「できもの」は肛門科に相談してくださいね。
Akiko