恋は盲目と申しますが・・・
ある日の診療終了後、事務室に戻ってきた院長が、スマホをチェックしているな~と思っていたら、「くっくっくっ・・・」と笑いを堪えながら近づいてきました。
そして私にそのスマホ画面を見せてくれたのですが、それは、大阪の学会に参加すべく出発したはずの院長のご主人からのメッセージでした。
「今関空に着いた。伊丹のつもりだったからビックリ」
二人で涙目になりながら爆笑しました。
土地勘のない方のために説明しますと、関西空港と大阪空港(伊丹)間は、60kmぐらい離れています。
新千歳空港に到着するつもりで丘珠空港に着いた、よりも距離があるのです。
二人でひとしきり爆笑した後、なぜ到着するまで気づかなかったのか推理がはじまりました。
搭乗口を探す時に確認する電光掲示板、搭乗口付近で搭乗を待つ間のアナウンス、はたまた搭乗時にはグランドホステスさん達が「XX行きは現在優先搭乗を行っております」などと声かけしています。
離陸前後にも機内でどこ行きなのかアナウンスはあるのです。
「あれ?」と疑問に思えるタイミングは何度かあったはず・・・。
きっと伊丹に着くものと思い込んでいた、信じ込んでいたから、脳にはどのメッセージも届かなかったのでしょう。
と、散々笑っておいてなんですが、ご主人も医師で、とぉーっても忙しい人なのです。
今月はまるで旅芸人のように学会で各地を巡っています。
きっと飛行機の出発直前まで、一生懸命プレゼンをチェックしたり、携帯電話がつながる間は移動中も職場からジャンジャン電話が鳴ったりしていたのだろう、というのが私の推理でしたが、
ご主人に確認したところ「そう!しかもね、要所要所で急いでた!」とのことでした。
「思い込み」は人を盲目にさせます。
皆さんも(もちろん私も)どうかご注意を。
Chieko