経口避妊薬と乳がん

garberaiby

経口避妊薬は避妊効果だけでなく、月経痛の改善や月経量の減少、月経前症候群の症状緩和、卵巣がんや子宮体がんの予防効果などの利点があることから、最近では、多くの女性が服用しています。

 

昨年12月に New England Journal of Medicine という医療雑誌に、オランダの論文が掲載されました。

経口避妊薬(ホルモン剤)と乳がんの関わりについての論文で、経口避妊薬の使用歴がある女性は、使用歴のない女性にくらべ、乳がんのリスクが1.2倍になると報告し、さらに使用期間が長いほどリスクが上昇する傾向を示すとしました。

国内での最新の「乳癌診療ガイドライン」でも、リスク上昇の可能性がありそうだとしています。

 

日本人女性の経口避妊薬や低用量ピルの服用者は、欧米に比べるとまだまだ少ないですし、避妊効果以外にもたくさんの副効果のある良い薬ですが、治療を始める際や継続中、そして服用を中止してからも、積極的に乳がん検診を受ける機会をつくってほしいと思います。

 

Akiko

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