“おなら”の医療用語
それぞれの業界には、それぞれの用語が存在します。
テレビドラマなどで、銀行や法廷、警察などが舞台となっていると、お馴染みの言葉や専門性の高い用語が出てきます。
医療ドラマでも、しかり。
ただし「これ一般の方にわかるのかしら?」と思うような専門用語を用いたセリフも、リアリティを追求した作品には登場しているようです。
カルテを記録する際や、公文書への記入、学会発表、論文を書くなどの場合は、身近な生理現象なども医療用語で記載します。
おならは「ガス」や「排ガス」、うんちは「便」、おしっこは「尿」、げっぷは「曖気(あいき)」、しゃっくりは「吃逆(きつぎゃく)」、あくびは「欠神(けっしん)」。
生理現象ではありませんが、咳は「咳嗽(がいそう)」、むくみは「浮腫(ふしゅ)」といいます。
皆さんも「ああ、そうだよね」と思う表現から「へぇ~」と思う用語もあると思います。
ちなみに、画像の2文字は「疣贅(ゆうぜい)」と読み、いぼのことです。
医療従事者が患者として診察を受ける際に、一般の方は使わない用語や略語を使うと、同業者はすぐにピンときます。
反対に、専門用語を羅列すると、患者さんはそれでなくとも緊張していることが多いので、何を説明されたかさっぱりわからなくなってしまうこともあります。
なるべく平易な言葉で説明するよう心がけていますが、わからないことは遠慮せず、率直にたずねてくださいね。
Akiko