子宮頸がんワクチン
子宮頸がんのほとんどは、高リスク型に分類されるヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸部に感染し続けることによって発症することがわかっています。
この対策として、日本ではHPV16型と18型のワクチンが接種できます。
これによりウイルスの感染を予防でき、約6割の子宮頸がんの予防につながる期待があります。
一方でワクチンの接種推奨を開始後に、副反応と考えられる症状の報告が相次ぎ、現在積極的な接種は促されていません。
そのため、1994年から導入されたワクチンの接種は、年齢ごとに接種率が大幅に異なっています。
このような背景のもと、最近報告された大阪大学産婦人科の研究で、ワクチンを接種している世代では、子宮頸がんのリスク(細胞診断での異常所見)が低下していることが明らかになりました。
効果が明らかとなると、ワクチン接種を受けるか否か、さらに判断が難しくなりますね。
ただし、予防は困難でも、早期発見は検診を受けることで可能です。
札幌市では20歳以上の女性が、2年に1回、市の助成を受けて子宮がん検診を受けることができます。
乳がんとはまったく違う世代に好発する子宮頸がんの検診は20代から必要です。
ぜひ機会をつくってくださいね。
Akiko