おしりのできもの

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3月1日のAIR-G、brilliant days Fでお話した、「おしりのできもの」ついてまとめました。

 

おしりの悩みは、痛みや出血、腫れなどさまざまですが、「おしりにイボができた」という訴えが頻繁にあります。

皮膚や肛門から盛り上がっているふくらみを、一般的にはイボと表現すると思いますが、病態は多種多様です。

 

頻度の高いもののひとつが、「血栓性外痔核」です。

いわゆる血マメ状になったイボ痔のことで、大きさも小豆大から親指の頭くらいまでさまざまです。

排便時に強くいきむことや、冷える環境での力仕事などがきっかけで、できることがあります。

除雪作業は良い例です。

ただし、「何もしていないのに突然できた」と、きっかけがわからないという患者さんが思いのほか多いです。

治療は軟膏治療が中心で、痛みが強い場合は鎮痛剤も処方します。

 

ほかにイボができる病気として、ヘルペスウイルス感染症があります。

小さな水ぶくれができ、やぶけてつゆが出ます。

痛みやかゆみが主な症状です。

治療法はウィルスを抑える軟膏と内服です。

 

他にも尖圭コンジローマや梅毒などの性感染症も、肛門にイボができる病気で、特に梅毒は、最近20代の若い世代にあらたな感染者が増えています。

 

性感染症というとマイナスイメージがあり、相談しにくいと考えてしまうかもしれませんが、早期に診断し治療を開始することが重要ですので、不安に思ったら肛門外科や婦人科を受診してください。

 

Akiko

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