何人に1人?

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札幌フィメールクリニックでは、開院以来、乳がんについての啓蒙を行っており、日本人女性が乳がんに罹る割合は11人に1人ですよ、他人事ではないですよ、と言い続けてきました。

ピンクリボン運動の時期や、芸能人の方の闘病告白などの報道で、皆さんも一度は耳にしていると思います。

 

日本人は、生涯で2人に1人はがんに罹ると言われています。

では、50歳を過ぎるとリスクが上昇する大腸がんについては、ご存知ですか?

国立がん研究センターの統計によると、日本人女性が大腸がんにかかる割合は、なんと13人に1人です。

実は乳がんと同じくらい罹りやすいがんのひとつなのです。

 

乳がんは40代後半と60代に患者数のピークがありますが、大腸がんは30代からゆるやかに上昇し、年齢とともに患者数は増え続けます。

 

大腸がんの住民検診は、便潜血検査と言って、便を提出し、血液成分を含むかどうかをみる方法です。

ほんの少量の血液も検出できる検査法ですが、出血していない病変であれば、結果は陰性です。

まだ痔の病気があるときは、出血の原因が大腸の病気なのか痔の病気なのか区別はつきません。

 

小さな病変も見つけられるのが大腸内視鏡検査です。

大腸ポリープは、放置しておくと徐々に大きくなり、がんの発生につながります。大腸ポリープができやすい方もいて、定期的にチェックが必要です。

小さなポリープでは出血などは起こさない場合が多いので、内視鏡検査が有効です。

数ミリのポリープであれば、日帰りで切除が可能な場合もあります。

 

何も症状がなくても、50歳を過ぎたら、人間ドックなどを利用して、一度は大腸内視鏡検査を受けていただきたいです。

 

Akiko

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