懐かしの

最近街中で”写ルンです”をみかけ、しばらく眺めてしまいました。
若い世代の方には“昭和レトロ”な商品として知られているようですが、私にとっては、修学旅行など、色々な行事のたびに購入し、皆で写真を撮った思い出のある、カメラです。
スマホやデジカメなど、デジタル撮影も手軽で楽しいのですが、フィルムを使うカメラならではの楽しみ方もあります。
フィルムだと、撮影できる枚数が決まっているので、1枚1枚慎重に撮影します。
ファインダーをのぞいてベストな構図とタイミングを探りながら、できるだけフィルムを無駄にしないよう撮影します。
また、その場で撮影した画像が確認できないので、「どのように写っているかな?」「上手く撮れたかな?」、と現像されてくるのを待つ間も楽しいのです。
私が技師になった当時は、X線検査の多くは、まだフィルムを使っていました。
撮影後のフィルムを、光を遮断した”暗室”で現像するのも珍しくなく、「現像はこういう手順でするんだ」と知ったのも、放射線技師になるために通っていた学校で、写真学を学んだ時です。
フィルムに光が当たると、現像した画像が黒くなってしまうのですが、そのことを「光かぶり」と言います。
「何の事?」と、思う方も多くなってきているでしょうか…フィルムカメラでの撮影を知っている方だと、懐かしいな、と思い出してもらえるかと思います。
フィルムで撮影できるカメラは無くならないで欲しいと思う反面、スマホで手軽に、綺麗な写真が撮れると、デジカメすら利用しなくなっている自分もいます。
たまには撮った写真を現像して、可愛いアルバムにまとめて楽しもうかな、と思います。
Izumi