一人で悩まないで
女性であれば、誰でも罹り得る乳がん。
今や、11人に1人と言われています。
私の友人も、そのうちのひとりです。
彼女は、自分で乳房のしこりをみつけました。
乳がんと診断を受けてから今日までの闘病のことを、今だから話せるのか、冗談を交えて語ってくれました。
当初の治療予定はホルモン治療のみ。
けれども手術後の病理結果では、化学療法や放射線療法を受けたほうが良いと説明を受け、元来明るい性格の彼女ですが、この先自分はどうなっていくのか、急に恐怖に襲われ、家族や仕事のことなど色々考えると平常心ではいられず、治療先のがん相談支援センターに相談しました。
がん相談支援センターでは、看護師と医療ソーシャルワーカーが窓口となり、自分の病気や治療についてはもちろん、家族や仕事、治療費など様々な悩みを可能な限り問題解決へとお手伝いする相談室です。
彼女は自分と同じステージ(病気の進行程度)の乳がん患者さんのボランティアの方を紹介され、自分の不安な想いを全てぶつけたることができたそうです。
ボランティアの方が乳がんと診断されてから、再発せずに9年目を迎えて元気に過ごしている様子をみて、急に生きる望みが沸き、自分を取り戻したと話していました。
また、入院中に同室だった患者さんとも絆が深まり、今でも連絡を取り合って情報交換をしているそうです。
彼女は、「悩んでもなるようにしかならないから、明るいがん患者でいくから」と。
化学療法で脱毛しましたが、現在はクリンクリンとした髪が生え愛らしく、職場にも復帰しています。
何はともあれ一安心しています。
相談できる方がいて、本当に良かったです。
乳がんは決して他人ごとではありません。
乳がんになる可能性は、誰にでもあるのです。
診断後は不安もあると思いますが、家族や友人以外にも、支えてくれる方がいます。
一人で悩まないでください。
そしてもう一つ、まだ乳がん検診を受けたことがない方は、お願いですから受けてください。
Mami