妊娠前に乳がん検診を
妊娠希望の方、不妊治療中の方、乳がん検診は受けていますか?
婦人科を受診すると、1年以内にがん検診を受けていなければ、妊娠についての相談であっても、子宮がん検診を勧められ、受けることが多いですが、乳房についての診察は、婦人科では受けられません。
気になる症状がなければ診察や乳がん検診を受けようとは、あまり思わないかもしれませんね。
現在、乳がんは日本人女性の11人に1人が罹患するといわれています。
特に30代後半から罹患率が増加する傾向にあり40代後半と60代にピークを迎えます。本当に誰が罹っても不思議ではありません。
乳がんは、早期発見できれば、治療がシンプルなものとなり、日常の生活を取り戻すのも、それほど時間がかからない場合もあります。
年末に、2019年の出生数が90万人割れをしたとニュースになりましたね。
厚生労働省の2018年人口動態統計になりますが、
【第4表 母の年齢 (5歳階級)・出生順位別にみた出生数】によると、
19歳以下:約 8800人
20~24歳:約 8万人
25~29歳:約 23万人
30~34歳:約 33万人
35~39歳:約 21万人
40~44歳:約 5万人
45歳以上:約 1700人
乳がんの罹患率が増加し始める30代後半以降に、妊娠・出産を迎えるという方も、多くいらっしゃることが分かります。
妊娠がわかり無事に出産後、授乳を終えるまでに、2年前後はかかるでしょうか。
その後も子育ては続きますので、ご自身の検診のタイミングを作りづらいという方もいらっしゃるかもしれません。
私自身も日々の忙しさのあまり、自分のことは後回しにしてしまいがちですが、我が子のためにも、まずは自分自身が健康でなくてはならないと強く感じています。
まずは妊娠前に1度乳がん検診を、そして産後も自分の大切な人のため、家族のため、ご自身のために、定期的に乳がん検診を受けてくださいね。
ちなみにお子様をどなたかに預けて検診を受けるのはハードルが高いという方、当院はお子様連れでご来院いただけますよ♪
Aya