クリーンコロン
昨日のAIR-G’brilliant days Fでは、「クリーンコロン」についてお話しました。聞きなれない言葉ですよね。
コロンとは大腸のことです、直訳すると「きれいな大腸」ということになりますが、これは「ポリープがひとつもない状態の大腸」のことをさします。
なぜ ポリープがない=きれい というのか。
大腸がんは、腺腫とよばれるポリープから発生するものと、大腸の粘膜から直接発生するものがあり、ポリープを取ることが、大腸がんの予防につながるからです。
大腸ポリープは、腫瘍性と非腫瘍性があります。
大腸がんの発生もととなる腺腫というポリープは、腫瘍性です。
小さなポリープでも一部ががん化していることがあるため、切除したポリープは、できるだけ回収して病理医に診断してもらいます。
日本の大腸ポリープのガイドラインでは、「6mm以上の大きさのポリープは切除すべきで、5mm以下のポリープについては経過を見てもよい」とされています。
一方米国では、大小かかわらず、ポリープがひとつもない状態にすることを推奨しています。
つまりクリーンコロンを目指しているのです。
これは、大腸内視鏡検査の費用が関係している面もあります。
高額な検査費用がかかる米国では、一度の検査でなるべくすべての病変を切除したいという、患者側の希望が影響してしまうことも考えられます。
日本では保険診療で15000円の検査が、米国では何十万もかかってしまうからです。
大腸ポリープがあるかどうかは、残念ながら、大腸がん検診である便潜血検査だけで判断することはできないので、一度は大腸内視鏡検査を受けてほしいと思います。
大腸がんは40歳代から増えてくるので、40代のうちに一度は検査を受けることをお勧めします。
出血などのがない場合はドック検診などでうけることができます。
Akiko