喉仏と胸仏
喉仏というと、男性にある、首の前にある突起を指しますね。
では、胸仏(むなぼとけ)とは?
昨年、親族の葬儀がありました。
北海道では骨壺が大小2個あります。
地域により異なるそうですね。
小さい方は喉仏をいれるもの、と何となく知っていましたが、介助してくれる方が、喉仏の他に胸仏も入れるようにとおっしゃいました。
胸仏という身体の部位は知りませんでしたので尋ねたところ、指の先端の骨のことを言うそうです。
医学的には末節骨(まっせつこつ)といいます。
仏様の立ち姿に似ているそうです。
また合掌をすると、手は胸の前にきますね。
そして亡くなった方は、胸の前で両手を組みますので、これもひとつの理由とか。
小さな骨ですので、10本分が残ることは、まずないそうです。
男性の喉仏は甲状軟骨ですので、骨ではありません。
小さな骨壺に収める喉仏は、第2頸椎のことだそうです。
喉仏については漠然ととらえていましたが、なるほどそうだったのか!
第1頸椎は輪の形をしており環椎(かんつい)と呼び、第2頸椎は第1頸椎の中に突起をだしており、軸椎(じくつい)と呼ばれます。
この二つがあることで、首を回すことができるのです。
第2頸椎は仏様が座っている姿に似ていることから、喉仏と呼ばれ尊重されるようになったそうです。
冠婚葬祭のしきたりは、地域の特徴があると思いますが、まだまだ知らないことだらけですね。
そんなことを思いながら、少し前に書店に行ったときに、子供にもわかるような仏教の本を見つけました。
少し知識を身につえようと思い購入しました。
それが写真の本です。
クリニックの本棚に置くつもりですので、気になったらお手に取ってみてください。
Akiko