胸の痛みは乳がん?
昨日のAIR-G brilliant days F では、訴えの多い乳房の痛みについてお話しました。
今まで感じたことのないような痛みが起こると、病気なのではと不安になり、あわてて乳腺外科を受診されます。
痛みが乳がんのサインであることは、とても珍しいことです。
ただし、乳がんに罹る女性は増え続けていますので、痛みがきっかけで乳腺外科を受診したところ、乳がんが見つかるというケースは少なくありません。
痛みが受診のきっかけになった、ということになります。
生涯にわたって、乳房の痛みを感じることなく過ごす方もいるようですが、多くの女性は乳房の張りや痛みを感じたことがあると思います。
ときに下着をつけたくないほどの痛みが出るひともいます。
乳房の痛みは、どの年代にも起こります。
思春期に乳腺が発達し始めると、痛みを伴うことがあります。
乳頭の奥にしこりを触れることも特徴です。
その後定期的な生理がくるようになると、乳腺は、生理前の女性ホルモン上昇により、その刺激を受けてむくみ、血流が増えるため、張り、しこり、痛みを感じやすくなります。
多くの場合は生理が始まると次第におさまっていきます。
閉経を迎えても、乳房の痛みを感じる方も少なくありません。
どの年代でも、日常生活に支障をきたすような激しい痛みであれば治療の対象になることがあります。
ただ、20年以上診療を続けてきましたが、薬で治療した方はほんのわずかの方のみです。
結論としては、乳がんが痛みの症状を出すことはまれですが、検診をしばらく受けていない方は、乳腺外科に相談しましょう。
他にも「これって乳がん?」と思うような症状について、「ほっかいどう乳がん検診ドットコム」で解説していますので、興味のある方はぜひチェックしてください。
Akiko