感染症が原因の胃がん

昨日のAIR-G brilliant days F では、感染症が原因胃がんについてお話しました。
感染症が原因のがんは、日本人のがんの25%程度と、他国と比べて高い傾向にあります。
米国は10%、ヨーロッパは6%程度と言われています。
ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん(2-3%)や肝炎ウイルスによる肝臓がん(10%)、ピロリ菌による胃がん(15%)が主で、胃がんがもっとも高率です。
胃がんは男性にやや多く、50代から増えます。
1年間にあらたに診断される胃がん患者さんの数は、国立がん研究センターによる2017年の最新統計で、男性では前立腺がんに次いで第2位、女性では乳がんと大腸がん、肺がんに続いて第4位です。
現在、日本人の胃がんのうち98%はピロリ菌感染によるものであることが分かっています。
胃の中は強い酸性の状態で、鉄をも溶かすのですが、ピロリ菌は自分のまわりを中和させることにより、胃の中に住み続けることができます。
ピロリ菌に感染すると、胃炎を起こしますが、顕微鏡レベルでの慢性炎症であるため、症状がないことが多いです。
この状態になると8割以上が委縮性胃炎になり、胃酸が極端に少なくなり、一部のひとに胃がんを発症します。
ピロリ菌感染後に、委縮性胃炎にならず、胃・十二指腸潰瘍や胃のリンパ腫などを発症することもあります。
がんをはじめ、いくつもの病気の原因になるため、ピロリ菌感染が分かったら、除菌をする必要があります。
ピロリ菌はいわゆる胃薬では、治療できません。
除菌は1週間の内服薬による治療です。
除菌治療がおわってからしばらく時間をおいて、完全に除菌できているかを確認し、まだ感染が続いている場合には、もう一度除菌治療を行います。
高齢になってからの除菌では効果が低いため、現在は、10代のうちに感染があるかどうかを調べ、ピロリ菌感染がわかれば、すぐに除菌することが良いだろうと、取り組みが始まっています。
ピロリ菌感染について調べる方法は
・胃内視鏡検査を受けて、組織を採取する方法
・尿素呼気ガス試験による方法
・血液や尿、便で調べる方法
があります。
内視鏡を使わない方法でピロリ菌感染が分かった場合は、症状がなくとも内視鏡検査で胃炎や胃がんなどがないかを調べたうえで、除菌について検討することになります。
札幌フィメールクリニックでも検査可能ですよ。
Akiko