直腸炎
直腸は肛門に繋がる長さ約15㎝位の大腸末端部分で、直腸粘膜に炎症が起きた状態のことを直腸炎といいます。
直腸炎の原因は、潰瘍性大腸炎やクローン病という原因不明の炎症性腸疾患、カンピロバクターやサルモネラ菌などによる腸管感染症、クラミジアなどの性感染症、薬による薬剤性直腸炎など、色々あります。
症状は、排便時の疼痛や違和感、血便、粘液のような便、しぶり腹のような強い便意が繰り返し起こる、などです。
おなかの症状はないのに、便意を感じてトイレに行ったときに、排便はおこらず、粘液や血液だけが出るケースも目立ちます。
札幌フィメールクリニックでは、比較的若い女性にクラミジア直腸炎が見つかることは、珍しくありません。
炎症性腸疾患との鑑別が必要な場合もあります。
自覚症状の軽い方は、痔の症状だと思って来院します。
クラミジア直腸炎であると診断された場合は、婦人科での検査も必要になる場合があります。
クラミジア感染症は性感染症のひとつで、ひとによっては、ほとんど症状が出ない場合もあるようですので、ご自身が知らない間に感染していたり、知らない間に感染させてしまうこともあります。
軽微な症状でも長く続いているようであれば、一度医療機関へご相談ください。
Mami