薬のおはなし

先週金曜日のAIR-G brilliant days Fでは、、薬のおはなしをしました。
病院を受診すると、健康保険証と一緒にお薬手帳の提示もうながされますね。
患者さんがすでに処方されている薬の内容を知ることは、診療科目が違っていても、大切なことです。
一緒に服用してはいけない、あるいはお互いの薬の効果を弱めたり、強めたりしてしまうことを避けなければならないのはもちろんですが、主治医が何人もいて、患者さんがどの主治医にも同じ症状を相談すると、同じ薬や似た薬が重複して処方されることも起こりうるからです。
私は病院処方の薬だけでなく、サプリメントの類についても、詳しく聞くことにしています。
とくにダイエット目的とうたわれているものの中には、下剤の成分がたくさん入っていたり、ときには利尿作用のあるものや、ホルモンの類などが入っていることもあります。
以前、下剤で大腸が真っ黒になる、というお話をしましたね。
大腸黒皮症といって、大腸の動きが悪くなることにもつながるとお伝えしました。
サプリメントだから大丈夫と思ってしまい、知らないうちに大腸刺激性下剤を服用し続けていることもあるのです。
最近は、漢方薬も手軽に入手できるようになりました。
ダイエットやむくみ解消、便通改善の目的で選ぶ女性が多いようで、私の外来でも、「市販の漢方を試しているが、同じものを処方してほしい」という患者さんが、たまにいらっしゃいます。
皆さん、効能・効果を参考にして購入されると思いますが、実は漢方は、同じ症状をもつ人でも、体格や気質なども考慮して処方されてきた薬なのです。
また、数日から1週間服用しても、効果はあまり感じられず、副作用や飲みにくくて続けられないなどがなければ、2週間から4週間くらい継続してもらい、効果を評価します。
そして医療用の漢方と一般用の漢方は、名前が同じであれば、複数の生薬が同じ比率で配合されているのですが、1日服用あたりの含有量は異なります。
これは一つの例ですが、皆さんがドラッグストアなどで購入できる漢方薬に、防風通聖散があります。
まさにダイエット、むくみ、便秘に効果があるとされていますので、チェックしたことのある女性は多いかもしれません。
種類も多く、ナイシトールやコッコアポという商品名で、漢方薬とはわかりにくいものもあります。
この防風通聖散は、比較的がっちりとした体形で、太鼓腹のような脂肪の付き方をしている方に効果的で、日本人女性でそのようなタイプの方は少数派ですので、皆さんに向いているかどうかは疑問があります。
むくみや便秘は、病気が原因のこともありますので、解消したいというレベルの症状であれば、ぜひ医療機関を受診してほしいと思います。
Akiko