9人に1人が乳がんに
昨日のAIR-G brilliant days F では、乳がんのお話をしました。
乳がんに罹る日本人女性が増え続けているというお話はこれまで何度もしてきましたが、
先日、がん情報センターよりデータ更新に伴う発表があり、現在は、9人に1人の割合になりました。
どんどん欧米の罹患率に迫っています。
私が乳腺外科のレジデントとして東京の癌研究会付属病院に勤務した22年前は、25人に1人と言われ、ピンクリボン運動が少しずつ浸透し始めた時代でした。
それからずいぶん時間が経過してはいますが、データが更新されるたびに、罹患率が上昇している状況です。
乳がんを予防することは、まだできませんが、早く見つけるための努力をすることは、皆さんができることです。
まずはセルフチェックを行い、自分の乳房のいつもの状態というのを知りましょう。
いつもの状態がわかるようになると、いつもと違う状態に気づくことができるのです。
難しいことはありません。ご自身の乳房に関心をよせて、ときどきチェックをするだけでいいのです。
セルフチェックの方法についてお伝えするときに、いつも言っていることがあります。
「しこりを探すぞ、という意気込みは必要なく、いつも通りかどうかを確認するつもりで行ってください」と。
もちろん私も実践しています。
ここ数年、お盆休みは人間ドックに入ることにしていますが、同じ時期にマンモグラフィ検査も受けましたよ。
来月10月は、ピンクリボン運動月間です。
クリニックに検診目的で受診される方が一番多い月でもあります。
今年はコロナウイルス感染拡大の影響で、自治体の検診事業はどこも滞っている状態のようですが、札幌フィメールクリニックでは、毎日乳がん検診を実施していますので、過去1年間、乳がん検診を受けていない方は、ぜひ計画してくださいね。
そして乳がん検診から遠ざかっている女性たちのパートナーやご家族のかたには、ぜひ受診を後押ししてもらいたいと思います。
Akiko