初めての感動

何の初めてかというと、初めて食べたときに、とっても美味しくて、感動した食べ物の話なのです。
今は日本全国、世界各国の美味しいものを楽しむことができ、スィーツも溢れるほどありますが、昭和の時代にのどかな町で生まれた私には、子供の頃、3つの感動した食べ物があります。
衝撃的な体験だったので、今でもその時のことをよく覚えています。
ひとつ目は、生クリームを使ったケーキです。
私の幼少期はバタークリームでデコレーションしたケーキしかなく、バタークリームが苦手だったので、自分の誕生日のケーキは、チョコレートコーティングしたホールケーキをお願いしていました。
私は11歳まで別海町で過ごしましたが、まだ小学校低学年の年齢だったころ、釧路からいらしたお客様が、手土産に生クリームのケーキをくださいました。
美味しくて感動したことを今でも覚えています。
その後、町にパンとケーキを売るお店ができて、自分の住む町でも生クリームのケーキを買うことができるようになったのも、嬉しかった思い出のひとつです。
2つ目は、玉藤のかつサンドです。
老舗とんかつ店のかつサンドは、札幌から釧路に向かう夜行列車に乗るときに、札幌に住む伯母が、道中食べてと持たせてくれたのです。
こんなにおいしいものが札幌にはあるんだ!と本当に美味しくて感動しました。
今でも、たまにとんかつを食べに行きます。
3つ目は、ケンタッキー・フライドチキンです。
これは、都会に出てきて初めて食べた人は、みんな美味しくて虜になるのでは?
主人も思い出深いと言っていました。
いまでも「今日はケンタ」とリクエストして、主人に帰宅途中に買ってきてもらいます。
チキンの部位にも好みがありますよね。
この話を、家族の食卓で話しましたが、札幌生まれ札幌育ちの娘には、そのような食べ物の思い出はないようです。
時代ですかね。
Akiko