練っても練っても
お尻の痒みの症状で受診される患者さんが多い札幌フィメールクリニックです。
その診断の多くは、肛門周囲皮膚炎です。
それまで医療機関へ受診するのをためらっていた方、自己判断で市販の軟膏で様子みていた方など、しばらく悩んで受診される方が多いです。
札幌フィメールクリニックでは、独自で数種類の薬剤を調合した軟膏を処方しています。
院内で調合し、軟膏容器1個に20gの軟膏を調剤しています。
病変の範囲にもよりますが、8cm四方のガーゼ全体に、この軟膏を薄く塗り伸ばし、痔の注入軟膏と組み合わせて、朝と寝る前に使用するのが基本です。
初診のあとは、だいたい2週間後に再診察、2回目で経過が良ければ4週間後、その後はさらに6週間後、8週間後と間隔をあけて治療をすすめます。
しっかりと皮膚の改善がみられるまでは、長期間かかることが多い疾患です。
したがって、患者さんに処方する軟膏の量も、次回の診察までの期間が空けば空くほど多くなります。
この軟膏治療は長丁場ですが、きちんと治療に専念している患者さんの皮膚は、確実に修復しているのも事実です。
肛門周囲皮膚炎は珍しい病気ではないので、クリニックには常に沢山の調合軟膏を在庫しておく必要があります。
院長の指示のもと、ほぼ毎日軟膏を調合してくれているのが、スタッフのMiyaさんです。
お菓子作りの得意なMiyaさんは、まるで生クリームを練っているかのように、手際よくヘラで大量の軟膏を練っています。
Miyaさんのお蔭で、毎日沢山の軟膏が処方されても在庫の心配はありません。
Miyaさん、こらからも患者さんの為にお願いたしますね。
Mami