介護保険のこと②
今回は介護保険の申請後の流れや「介護予防」のことを書きたいと思います。
前回のブログにも書きましたが、介護保険サービスを利用するためには「申請」が必要です。
申請の窓口は、お住まいの市区町村役場です。
札幌市ですと、お住まいの区役所になります。
申請は、ご本人の他、ご家族、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所も代行で行うことができます。
もし、介護保険のことを知りたいと思ったら、お住まいの住所を管轄している地域包括支援センターにご相談することをお勧めします。
もし、かかりつけの病院にソーシャルワーカーがいたら、そちらに相談してもよいと思います。
介護保険は、介護が必要になった方への支援はもちろんのこと、「介護予防」を目的とした事業も行っています。
なるべく介護保険サービスを利用せず、地域で自立した生活を目指すことを目的としています。
介護保険を申請すると、認定調査員がご本人のところにやってきて、お体の動きや認知機能の状態を確認します。
それと同時進行で、主治医は主治医意見書に病歴や病態などを記載します。
認定調査員の調査結果と主治医意見書の内容が会議にかけられ、ご自宅に要介護認定の結果が届きます。
要介護認定には要支援1・2、要介護1~5の7段階あります。
「非該当」となることもあります。
要支援1・2は、先ほどもお伝えした「予防事業」がメインとなります。
要介護5は寝たきりの方や重度の認知症の方が多い印象があります。
私は地域包括支援センターで社会福祉士として勤務していた経験があります。
そのとき、要支援1・2の方の「介護予防サービス計画(ケアプラン)」を作成していました。
当時意識していたことは「ご自身でできることは行っていただく」ということです。
たとえば、台所に長時間立つことができない方には、食材はヘルパーさんに切ってもらい、調理や味付けはご自身が行うという目標を立案します。
それをどのくらいの期間で達成するか、ご本人と一緒に考えてプラン(計画)を立てます。
できないことを探すのではなく、できることを一緒に探し、具体的な方法と目標達成までの期間を定め、「要介護」の状態にならないことを目標に取り組んでいきます。
要介護認定を受ける年齢の方は、今まで工夫しながら生活されてきた「達人」「人生の先輩」です。
こちらが教わることもたくさんありました。
多くの方は、誰かのお世話にならずに生活できれば…と思っているのではないでしょうか。
ただ、年齢を重ねていくことで、心身機能は低下していきます。
ご病気が原因で、余儀なく支援が必要になる方もおられるかと思います。
次回はどのようなサービスを利用することができるのか、書きたいと思います。
MNG Takahashi