子宮頸がん新ワクチン
2年ほど前になりますが、このブログで子宮頸がんワクチンについてお伝えしたことがあります。
子宮頸がんは、乳がんよりもずっと若い世代に好発する、女性特有のがんです。
このがんの原因はヒトパピローマウイルスであることがわかっており、ワクチンによって、高い確率で予防が可能です。
今年2月に国内で3番目となる、子宮頸がんに対する新たなワクチンが発売されました。
シルガード9というワクチンです。
子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)には、100種類以上のタイプがあります。
すべてのHPVが子宮頸がんの原因になるわけではなく、高率にがんの原因になるタイプがあります。
これまでに日本で発売されているワクチンは2つ(サーバリックス)または4つ(ガーダシル)のタイプに効果があるもので、決まった年齢の女子に対しては、定期接種として公費によって補助されています。
今回発売になったものは、従来よりも多くの型のヒトパピローマウイルスに効果があり、日本人の子宮頸がんの原因になっているタイプの9割近くに効果を期待できます。
この新しい子宮頸がんワクチンについては、接種後のフォローが国の規模で行われることが決まっています。
残念ながら公費助成はなく、すべて自己負担での接種です。
また3回続けて受けることが必須ですので、初回、2か月後、6か月後と定期的に受診できる医療機関を選ぶ必要があります。
子宮頸がんの診断、治療は産婦人科で行われますが、このシルガード9のワクチン接種を、札幌フィメールクリニックでも行う予定で準備中です。
接種開始の準備が整い次第、告知いたします。
クリニックには、子宮頸がんについてのリーフレットも置いていますので、関心のある方は、ぜひご覧ください。
Akiko