来月はピンクリボン
9月も終わりに近づいてきました。
いよいよ来月10月はピンクリボン月間です。
昨日のbrilliant days Fでは、ピンクリボン運動の話をしてきました。
札幌フィメールクリニックは開院以来毎年、ジャパンマンモグラフィサンデーという、10月の第3日曜日に全国で行われる取り組みに参加しています。
日曜日にも乳がん検診を受けられるようにすることで、一人でも多くの女性に検診の機会を作ってもらいたい、という願いからです。
今年は10月17日に行います。朝9時から夕方5時まで乳がん検診を行う予定ですので、平日は都合がつかず検診の機会がなかなか持てないという方におすすめです。
この時期に毎年乳がん検診のために来院されるリピーターの方もいて、少しずつ検診を定期的に受けることが浸透しているのを実感でき、嬉しい月でもあります。
国立がん研究センターの発表によると、今年2021年の新たに乳がんに罹る患者さん数は94400人です。
これは推測値なのですが、がんの中では、女性の罹患数第1位で、2位の大腸がんをおおきく引き離しています。
乳がんは、35歳くらいから罹る方が増え、40代から60代までが罹患のピークです、とこれまでお伝えしてきましたが、2018年の統計では70代も40代から60代の方と同程度の罹患率であるという結果でした。
70代の方も、ご自分の意志で検診に行けるという方は、乳がん検診を受けたほうがよいと考えます。
医療は日進月歩です。
乳がん治療の分野においても同様で、研究段階の新薬の臨床試験がどんどん進み、実際の治療の現場で使えるようになっていますし、適応が限られていた薬が、幅広く投与されるようになるなど、時間とともに、治療法の選択肢は広がっています。
残念ながら、まだ乳がんに罹らないようにする方法はありませんが、個別化治療といって、患者さんそれぞれから得られた多くの情報をもとに、より効果の期待できる治療法を選ぶことができるようになってきました。
がんが見つかったら嫌だから検診を受けたくない、という話を聞いたことがありますが、9人に1人の女性が乳がんに罹る時代ですので、だれがなってもおかしくありません。
初めての乳がん検診、久しぶりの乳がん検診をこのピンクリボン月間に、ぜひ受けてみてください。
Akiko