芸術の秋

10月の晴れた日に北海道近代美術館へ行ってきました。
前回美術館に行ったのは、2019年9月3日『カラバッチョ展』、9月24日 芸術の森美術館『バルセロナ展』でした。
抗がん剤治療3クール目と4クール目の投与のあと、ステロイド剤の服用で少し元気でいられるときでした。
それ以降は、体力の低下や新型コロナ感染症のことなどがあり、美術館へ行く勇気がありませんでした。
でも、とっても素晴らしかったという友人の勧めがあり、思い切って出かけることにしました。
今回の特別展、『御大典記念よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技』は、本当に見応えがありました。
継承 天平から令和へ1300年の旅
技術 受け継がれた職人の技
科学 最新の科学技術
伝統 品格まで復元した究極の伝統工芸
まさにそのとおりでした。
特に印象に残ったのは小さな花びらの展示です。
『螺鈿紫檀五絃琵琶 裏』の花びらを造る過程が上映されていて、そのときの花びらが展示されていました。
映像で見た印象より実物はとても小さいものでした。
こんなにちいさな花びらをいくつ作ったのでしょう。
その先に展示されていた琵琶を見ただけで、「本物の正倉院宝物をもうひとつ造る」という壮大なプロジェクトだったことが伝わってきて鳥肌が立ちました。
現宝物と同じ材料・技法・構造で忠実に当初の姿を再現したという模造宝物。
1300年前に実在した煌びやかな世界が、1300年後にその時代のままの姿で見ることができるなんて、どのように表現したらよいのか言葉が出てきません。
久しぶりに五感が刺激され、また美術館に行こうという気持ちになりました。
芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、それぞれの短い秋を楽しみましょう。
Keiko