保険証がなくても

hokensyohw

一昨日のAIR-G brilliant days Fでは、保険証が手元にない場合の医療機関への受診についてお話しました。 

 

新年度になり、新しい生活のスタートを切った方も多いと思います。 

この時期には、就職されて健康保険証の手続きがまだ終了しておらず、病院にかかろうにも、いくらお金がかかるのかわからないと思い、受診をためらう方が多い傾向があります。 

 

実際に札幌フィメールクリニックを受診する方の中にも、保険証の手続き中だったので、すぐに来院できなかったと、症状があったにもかかわらず、保険証が手元にとどくまで我慢していたという方も珍しくありません。 

 

保険証を提示しなければ、保険診療を受けることはできません。 

保険診療では、加入者の年齢や収入に応じて自己負担率が変わるものの、3割以下の自己負担で、どの病院でも診察を受けることができます。 

 

では、保険証がない場合は、というと、10割分を自己負担するのが基本です。

本来支払基金というところから医療機関に2か月後に納められる分も、ご自身で負担するのですが、保険証がお手元に届いた時点で、受診した医療機関に提示すると、自己負担分を超えた診療費用を、返金してもらえます。 

一定期間を過ぎますと、医療機関ではなく、ご自身が加入している健保組合に申請して、返金してもらうことになります。 

手続きをすれば必ず返金されますので、ご安心ください。 

 

では、10割負担とはいったい、いくらになるのか。 

乳腺外科外来では、症状のある方に、マンモグラフィ検査と超音波検査を受けてもらうことが多いのですが、この場合は初診料を含めて、12000円です。

追加の検査が必要な場合でも、当日保険証の提示がなく全額自費は負担だという方には、後日検査を受けるよう対応することもできます。 

 

肛門外科では、初診料、直腸肛門鏡検査、そして便通改善の内服薬と痔の軟膏を3週間分処方すると、10000円です。 

もちろん、薬の処方日数を減らすと、総額は下がりますので、希望があれば対応します。 

診療科によって、検査の内容や費用はまったく異なりますので、不安な方は受診前に問い合わせをしておくと良いでしょう。 

 

現在は、マイナンバーカードに健康保険証の情報が管理されるようになりつつあります。

札幌フィメールクリニックではまだ対応できていませんが、今後は、皆がマイナンバーカードを携帯して、いろいろなシーンで証明書として使うことが当たり前になっていくと思います。 

 

とはいえ、保険証がなくても、診察は受けられます。

一時的に自己負担は大きくなりますが、症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。 

 

Akiko 

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