止まらぬ出血

痔の出血の原因となる病気は、主にいぼ痔と切れ痔です。
これらは排便時にひどく出血しても、坐剤、軟膏、服薬などによる治療で、殆どの場合数日間で徐々に減るか止まっていきます。
しかし毎日と言っていいほど、血がポタポタ垂れて出たり、ほとばしるように出血する場合は、貧血になることがあります。
また、痛みがないのに、鮮やかで真っ赤な血が出ることもあります。
便層が赤くなるほどの出血を毎日のように繰り返すと、まれですが、輸血が必要となる場合もあります。
貧血がすすむと、立ち眩み、息切れ、動悸、倦怠感、顔色が悪いなどの症状が出てきます。
その場合は、貧血の治療も行いながら痔の治療を行いますが、治療をしても出血が続く場合は早急に手術を必要となることもあります。
しかし、お尻からの出血は痔だけとは限りません。
大腸の病気でも出血することがあります。
代表的なもので直腸がんや結腸がんです。
病態が進むと、腫瘍から出血が起こることもあり、貧血にもつながります。
いずれにせよ自己判断せずに、お尻からの出血が長引く場合は肛門外科へご相談ください。
Mami