生理痛のおはなし その1
昨日のAIR-G brilliant days Fでは生理痛についてのお話をしました。
重い生理痛は、ピルによる治療で改善できることは、ご存じの女性が多いでしょう。
私が10代のころは、アメリカ映画で女性の登場人物がピルを服用しているのをみて、そんな薬もあるんだなという認識でした。
どちらかというと経口避妊薬のイメージです。
当時は生理痛などあって当たり前、というのが常識だったかもしれません。
生理の量が多く困るという女性も、頻繁にナプキンを変えるしか対処法はなかったと思います。
昭和40年代生まれの私でもそう感じていましたが、実は女性の生理時期の体調に配慮しようという動きは、かなり前からありました。
生理休暇の制定です。
生理休暇は、生理日に仕事ができないほど症状が重い場合に取得できると労働基準法に定められています。
制定はなんと、終戦直後の1947年です。
当時GHQは「男女平等の原則に反する」と法に定めることを反対したというエピソードがあるそうです。
生理休暇を取得できるのは月に何日までとは決まっていませんが、生理中であることを申告するようなものなので、取得しづらいと思う女性は多いと思います。
一方で、過去に生理休暇中に数時間かけて外出した女性が懲戒処分を受けるといった事例があったそうで、嘘の申告は処分対象になります。
この生理休暇ですが、実際にどれくらい申請されているのかというと、平成26年度の休暇請求は2%代であると厚労省から報告されています。
法に定めて会社が受け入れ体制を作っても、実際にはほとんど運用されていないのが現状のようです。
さらに今は、生理中の辛い症状を我慢するなんてナンセンスという時代です。
学校に行けない、あるいは仕事ができないというほどの症状は月経困難症という状態です。痛みを感じたら鎮痛剤はすぐに服用してかまいません。
また、定期的に生理が来るようになってからいつも重い症状を感じていた方は、多少つらくても当たり前と思っているかもしれませんが、病気が原因のこともありますので、産婦人科を受診してみましょう。
次回は、どうして生理痛がおこるのか、そしてピルがどのように生理痛をおさえてくれるのかについてお伝えしたいと思います。
Akiko