小説から学んだこと

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みなさん、小説はお好きですか?
わたしは本を読むのは好きでも小説は苦手で、自己啓発本やエッセイ本をよく読んでいます。

ですが最近、韓国ドラマやアイドルに影響され韓国文学にはまり『アーモンド』という小説を読みました。 

この本は、生まれつき脳の偏桃体(アーモンド)が人よりも小さく、不安や恐怖などの感情を感じづらい男の子ユンジェのお話で、目の前で悲惨なことが起きていても表情が何一つ変わらず、それに対して周りが「おかしな奴」と偏見を持ちます。 

そんなユンジェの支えになったのが、母、祖母と新たな3人との出会いだったのです。 

題名だけを見るとなんだかポップで食べ物の美味しい話でも出てくるのかな?と思ったのですが、表紙の男の子の絵がなんともいえない表情をしているのです。

そのギャップに惹かれ、あらすじを読みすぐさま購入を決意。 

その日から吸い込まれるように毎日読みました。 

韓国ドラマもそうなのですが、読み手をその世界観にいるような感覚にさせるのが上手だなぁと感じます。

こちらの本も続きが気になって仕方なくなりました。 

この本を読んで思ったことは、見た目では本当にその人のことはわからないということ。 

そこで思い出したのがここ数年で見かけるようになった「ヘルプマーク」の存在です。

ヘルプマークとは、配慮を必要としていることを周囲に知らせることができ、援助を得やすくなることを目的としています。 

ヘルプマークが制定された経緯として、2011年3月11日に発生した東日本大震災において、障害者さんや患者さんが必要とする支援の方法を上手く伝えることができなかったという現場の状況が発端となったようです。 

発足当初、とても良い案だなと思いました。
私も実際に地下鉄に乗っていた時にヘルプマークを鞄につけている方を目にし、よくよく見てみるとその方は、ケースの中に自身の症状の特徴やどういう対応をしてくれたら助かるかなどの情報を記載されておりました。 

助ける方も助けを必要とする側も相手への思いやりが大切なんだなと、この本を読んで改めて実感しました。 

 

Minami 

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