脱毛ブーム
今は老若男女が脱毛に注目している時代のようですね。
昔の永久脱毛というと、毛根を1つずつ処理するという、時間とお金のかかる方法しかありませんでしたが、光脱毛という技術が確立し、しかも格安で受けられるサロンがどんどん開店しています。
多くの人が目にするようになり、さらに手軽に試してみることができるようになりました。
光脱毛は、毛の黒い色素に反応して熱を発生させて、発毛を抑える効果があります。
他にもジェルを塗って行う方法もありますが、いずれも毛周期に合わせて2か月ごとくらいに繰り返し受けないと、効果が感じられにくい面がありますし、長く放置すると、また生えてくることもあります。
一方医療脱毛というものもあります。
これはレーザーによる脱毛方法で、発毛組織自体を壊してしまう方法で、医療行為にあたるため、医師が実施します。
医師は脱毛部位に麻酔を施すこともできるので、痛みのコントロールもできます。
サロンで受けることができる強い出力の光脱毛では痛みが伴いますが、医師以外は麻酔の使用はできません。
若い女性が身だしなみのために脱毛することは容易に想像がつきますが、ひげの濃い男性が脱毛したり、すね毛の脱毛も。
また介護脱毛という言葉があり、VIOといってアンダーヘアの脱毛を、介護される立場になる前に処置しておこうという、中年以降の女性の身だしなみのひとつになりつつあるようです。
このような話題に触れたのは、肛門外科外来でおしりのトラブルがある方から、「VIO脱毛には差し支えありませんか?」と聞かれることが度々あるからです。
10代後半から20代の若い世代はもちろん、私と同じ50歳前後の方まで年齢は幅広く、日々脱毛ブームを感じています。
痔が悪くても、肛門自体に脱毛の施術をすることはないので、問題はありませんが、肛門周りの皮膚トラブルがある方は注意が必要です。
Akiko