乳房の気になる症状①
昨日のAIR-G brilliant days Fでは、乳房の気になる症状についてお話しました。
札幌フィメールクリニックの乳腺外科外来を受診する患者さんの症状の第1位は、乳房の痛みです。
突然起こった痛みや、なかなか治まらない痛みに、病気なのではという不安をかかえて来院されます。
実は乳房は病気がなくても痛みが出ることがある臓器です。
とくにエストロゲンという女性ホルモンの影響で痛みが起きることがあります。
生理周期のある方は、生理前と排卵前のタイミングで症状が起こりやすくなります。
ただし、閉経を迎えた方も、乳房痛を感じることがあります。
閉経すると女性ホルモンは減少しますが、ゼロになるわけではありません。
また、閉経しても乳腺内の女性ホルモンの濃度は、閉経前と比べてもさほど低下しないことも分かっています。
病気が原因ではないため、痛みが出ないようにする、あるいは痛みを抑えるということは難しいですが、痛みがつらいというかたには、漢方薬やホルモン剤による治療を試してみます。
次に多い症状は、しこりです。
普段セルフチェックの習慣のない方に多い傾向があります。
これまで気に留めていなかったけれど、偶然触れたらしこりがあると。
多くの場合は乳房を指でつまんだり、手でつかんだりして、奥になにかあると感じています。
また乳房を強く押して、その奥の肋骨の硬さを感じてしこりと思ってしまうこともあります。
もちろん本当に乳腺腫瘍がある場合もあり、必要に応じて細胞診断や組織診断をすすめます。
次に多いのは、乳房のはりやつっぱり感です。
痛みとまでは感じないものの違和感があるというものです。
病気が原因で起こっていることは少ないのですが、モンドール病といって、血管炎で筋状のつっぱりが出ることがあります。
乳腺外科ではよくみられるものの一つで、原因不明ですが、時間が経つにつれてよくなっていきます。
いずれの場合も、基本的にはマンモグラフィ検査と超音波検査を行い、異常があるかどうかを調べます。
時には検査を受けたくないとおっしゃる方もいますが、検査の必要性をお伝えするとほとんどの方は理解していただけます。
痛みも、しこりのように触れるものも、張りや違和感も、乳がんではないことのほうが多いのですが、ご自身で判断することは難しいと思いますので、乳腺外科へご相談ください。
Akiko