女性に受けてほしいがん検診
昨日のAIR-G brilliantdays Fでは、女性に受けてほしいがん検診についてお話しました。
コロナ禍でがん検診を受ける機会を持てなかったという方は少なくないと思います。
実際に、がん検診受診率は大幅に減少し、これにより発見できなかったがんがあるという推測データも出ています。
コロナ禍2年目には、病院受診や検診をうけることは不要不急にはあたらないと明言されたほどです。
あらためて、女性にとくに受けてほしいがん検診についてお伝えしたいと思います。
なんといっても乳がん検診です。
日本人女性の9人に1人は罹患するがんで、他のがんの患者数に比べ、圧倒的に多いです。
乳がん検診は40歳から毎年受けてほしいと思いますが、35歳くらいから乳がんにかかる女性が増え始めますので、余裕があれば30代後半から機会を作ってほしいと思います。
乳がん検診の基本はマンモグラフィ検査で、高濃度乳腺といって乳腺密度の高い方は、超音波検査も同時に受けたほうが良いです。
ご自身が高濃度乳腺かどうかは、マンモグラフィ検査を受けてみないことにはわかりませんので、実際に受けてみてアドバイスをもらってください。
次に受けてほしいのは大腸がん検診です。
一般のがん検診では便潜血検査といって、便に血が混じっているかどうかをみる方法が取り入れられていますが、出血している病変だけをひろいあげることができるので、出血していないがんや出血していないポリープは見つけられませんし、出血している痔の病気があると大腸に病気がなくても陽性となってしまいます。
40代になったら、症状がなくても勇気をだして大腸内視鏡検査を受けましょう。
50歳になったら、受けたことがないなんてだめですよ。症状がなくても自費で受けることができます。
日本人女性が罹りやすいがんは、乳がん、大腸がん、肺がん、胃がん、子宮がんの順番です。
肺がん検診は胸のレントゲン撮影で行います。
札幌市の住民検診では、40歳から年に1回受けることができます。
胃がん検診は、札幌市ですと2年に1回、バリウム検査か内視鏡検査を受けることができます。
私自身は、年に1回、お盆休みを利用して人間ドックに入っています。
胃と大腸の内視鏡検査から、心臓、肺、脳、骨盤臓器の検査など1日いっぱいかけて詰め込んでもらい受けています。
時間もかかりますし、終わった後はなかなかの疲労感ですが、前回と比べて新たな異常がないとわかると安心できます。
ぜひ、自分のからだをチェックしてもらう機会を作りましょう。
Akiko