ゆっくり飲みます
札幌フィメールクリニックでは、毎日のように大腸内視鏡検査を行っています。
検査を受ける際は、検査前に食事制限や洗腸剤を飲用して、腸の中をきれいにしておく必要があります。
洗腸剤には数種類の薬剤があります。
札幌フィメールクリニックでは、ニフレックという洗腸剤を採用しています。
大腸内視鏡検査説明の際に、洗腸剤を一気に飲んでもいいですか?という質問を受ける事があります。
ニフレックは2Lの水に溶解して、2時間かけて飲みます。
一気に多くの洗腸剤を飲んでしまうと、腸に溜まった水分ばかりが早く出てしまいます。
そうすると便の移動が、あまりないまま水分ばかりが出てしまい、便が腸に残ってしまう可能性があります。
ニフレックはコップ一杯200mlを10~15分かけてゆっくり飲むことを繰り返していきます。
これにより大腸にある便が徐々にきれいになっていきます。
飲み始めて1時間経ったところでトイレに通い始め、人によっては10回以上排便する人もいます。
理想的な効果が現われると、5~6回程の排便で便が水のようになり薄く黄色っぽい、濁りのない状態へとなります。
下剤と違って腸に対する刺激ないので、腹痛の心配はありません。
また洗腸剤は腸に吸収されにくい成分でできているため、体内の電解質バランスに及ぼす影響が少ないのです。
大腸内視鏡検査における洗腸剤は、決して飲みやすい味ではありません。
美味しくはないので、一気に飲みたい気持ちはわかりますが、洗腸剤は説明通りに、ゆっくり飲んでいきましょう。
腸内がきれいになっていないと、検査に時間がかかり、また観察もしずらいため、検査の精度が落ちてしまいます。
どうしても説明された量を飲む事が出来ない場合は、ご連絡くださいね。
Mami