マンモグラフィと乳腺濃度
乳腺濃度という言葉を聞いたことはありますか?
まだ乳がん検診を受けたことない方はもちろん、乳がん検診を受けたことがある方でも、初めて聞くかもしれません。
乳腺濃度とは、その名の通り乳房内に乳腺がどれくらいの割合であるのか、というものです。
マンモグラフィ検査の画像診断の際に、きわめて高濃度、不均一高濃度、乳腺散在、脂肪性と4段階に分類します。
マンモグラフィ検査における評価方法です。
若い方は乳腺濃度が高く、年を重ねるにつれて乳腺はどんどん少なくなっていく傾向がありますが、若い方全員が濃度が高いというわけではありません。
また閉経した方でも乳腺濃度が高い方はたくさんいらっしゃいます。
自分の乳腺濃度がどれくらいなのか知るためには、マンモグラフィ検査を受けてもらうことになります。
マンモグラフィ検査の際に、なぜ乳腺の濃度について取り上げるのかというと、正常の乳腺はマンモグラフィ画像に白く描出されます。
さらに乳がんも含めた多くの腫瘍も白く映ります。
乳腺濃度の高い方に腫瘍が出来てしまった場合、正常乳腺との区別がつきにくくなってしまうというデメリットがあります。
そこをカバーできるのが超音波検査(エコー検査)です。
乳腺濃度が高いことは異常ではありませんが、その後の乳がん検診でも超音波検査を併用して受けてもらうことをおすすめしています。
当クリニックの検診コースでおすすめのものがあります。
ファーストチェックコースといい、超音波検査による乳がん検診と同じ料金で、マンモグラフィ検査1方向撮影をお試しできるコースです。
診察の際に乳腺濃度がどの程度なのかをお伝えし、次回以降の検診でどの検査方法を選ぶと良いかをアドバイスしています。
対象は39歳以下で、当クリニックで乳がん検診を受けたことがない方限定になります。
他の施設で検診を受けていたり、保険診療で当クリニックの乳腺外科を受診されたことがあっても、当クリニックでの乳がん検診が初めてなら、ファーストチェックコースで受けることができますよ。
Akiko院長はいつも、できれば35歳くらいから検診を受けてほしいと皆さんにお伝えしています。
他にも検診コースがありますので、選ぶ際の参考にしてみてください。
どのコースにするか決めかねる場合は、来院してからご相談いただければと思います。
検診ご希望の方は、お電話、アプリ、webで予約を受け付けています。
Wakana