一人で悩まないで

がんという診断は、誰にとっても簡単に受け止められることではありません。
札幌フィメールクリニックは女性肛門外科と乳腺外科のクリニックなので、検査の結果から結腸がん、直腸がん、乳がんという診断を伝えなければならいことは日常です。。
診断を受けた方全員と言っていいほど、ひどくショックを受けている様子です。
「もう少し早く受診していれば」「何かの間違いではないか」『なんで自分が」などと思うことは自然な感情です。
がんの診断を受けてから暫くは、強い不安や落ち込みが続くかもしれません。
眠れなかったり、食欲がわかなかったり、集中力も低下し仕事が手につかなくなる人もいます。
そのような時は無理に頑張ったり、平静を装ったりする必要はありません。
御家族や信頼のおける友人や知人などに相談すると、気持ちが落ち着くこともあります。
時間が経つにつれて、「辛いけれども何とか治療を受けていこう」「がんになった事は事実と受け止め、これからするべきことを考えていこう」など見通しを立てて、前向きな気持ちになっていくのが、患者さんをみていて感じられます。
不安を少しでも解消する方法は、まず自分の病気について正しく知る事です。
ただインターネットなどで集めた情報を得て、余計な不安に駆られる事も多々見受けられます。
本当のことが書かれていないこともありますし、ご自身とは違う状況の方の書き込みかもしれません。
最大の情報源は、患者さんの担当医です。わからないことは、担当医にどんどん尋ねることです。
病気のことだけではなく、お金や食事、日常生活面、療養に関することは看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーなど専門的な視点で患者さんの支えになってくれます。
一人で悩まず積極的に周りの人に相談してくださいね。
Mami