溶かして飲む便秘薬
慢性便秘の方にモビコールという便秘薬を処方することがあります。
ポリエチレングリコール製剤というもので、大腸内視鏡検査を受けたことのある方は、検査前に腸内をきれいにするために飲んでもらうお薬として、馴染みがあるものです。
これまで色々な便秘薬を試してみたけれど、どれも効果がなかったという方は少なくありません。
モビコールは通常、薬の投与開始から2～3日目に排便があり、7日位続けた頃から排便回数が増えて3週目位から排便が安定してくるとされています。
モビコールは水に溶かして飲むことで、体の中で吸収されずに、そのまま腸に届いて、効果を発揮します。
水分を含んだ便は軟らかく大きくなり、大腸の動きを活発にして排便を促します。
お腹を刺激しませんので、『飲みにくいですが、お腹が痛くならず便が出るので楽です。』とおっしゃる患者さんは多いです。
モビコールは必ず決められた水の量に溶かして飲みます。
決して美味しい味ではないため、飲みにくい場合はジュースなどに溶かして飲むことができるという利点があります。
しかし作り置きはできないため、水以外で溶かした場合は速やかに飲んでください。
モビコールの服用量は医師と相談しながら調節していきます。
どのように薬を調節して、どの程度便が出ているのか、きちんと知ることが大切です。
モビコールは飲み始めてから適切な量へと調節するまで、少し時間がかかる方がいます。
そのためにも毎日の便の状態を記録しておくと、受診時医師に伝えやすいかと思います。
頑固な便秘でお悩みの方は一度ご相談に来ていただき、一緒に解決していきませんか？
Ｍａｍｉ
