メノポーズ
先月10月18日は世界メノポーズデー。
そして10月18日~24日は「メノポーズ週間」でした。
メノポーズとは閉経のことです。
人生100年時代における、更年期の健康に関わる情報を発信する日として、平成11年に定められました。
閉経の前後5年間を更年期とよびますが、閉経年齢も人それぞれですし、更年期に現れる症状も人それぞれです。
女性ホルモンであるエストロゲンが急激に減ることにより起こる不快な症状が、日常生活に支障を来すものを更年期障害といいます。
症状はとても多様で、ホットフラッシュや冷え・動悸・息切れ・めまいなどの自律神経症状、肩こり・頭痛・関節痛などの痛み、クヨクヨ・イライラ・憂鬱・不眠などのメンタル・睡眠障害、だるい・疲れやすいなどの倦怠感など。
症状の中には、更年期障害と結びつけにくいものもあります。
女性ホルモンの低下や加齢、そこに性格的要因、家族や仕事などの環境的要因などが重なることで、更年期障害に拍車をかけてしまうこともあるそうです。
人生100年時代と考えると、更年期症状が出やすい40代後半から50代はまさに人生のターニングポイントです。
この更年期を快適に過ごすために、女性ホルモンに似た作用があるので大豆や豆乳を積極的に摂りましょう、といわれています。
大豆イソフラボンは腸内細菌のエクオール産生菌によって、エストロゲン様作用をもつエクオールになり、体内に吸収されます。
ですが、このエクオール産生菌を腸内に持っているのは日本人女性の2人に1人だそうです。
先日、このエクオール産生菌があるかどうかを調べるエクオール検査をしてみました。
尿で簡単に調べられる簡易検査キットですが、結果はレベル1「あなたはエクオールを作れていませんでした」というメッセージが残念なお顔のマークと共に送られてきました。
私は現在、特に日常で困った症状はありませんが、手指や関節の痛みなどは、加齢と共にエストロゲンの減少も関わっているのではと感じています。
更年期障害の治療のひとつにホルモン補充療法(HRT)があります。
エストロゲンを補うことで、不快な症状を緩和させるものですが、この治療を受ける場合、注意しなければいけないことがあります。
私のように、乳がんの治療でホルモン療法を受けている人、または子宮体がんの治療中の人、血栓症の既往がある人などホルモン補充療法が受けられない人がいます。
また子宮筋腫・内膜症・肥満など、治療に際して注意が必要な人もいます。
安易に考えず、まず担当医に相談すること。
そして、更年期を含め女性の健康をサポートしてくれる婦人科のかかりつけ医を見つけ、相談してみるのも良いでしょう。
それから、やはり更年期の症状がなくても人生のターニングポイントでもあるので、乳がん検診、婦人科検診を定期的に受け、食事や栄養バランス・運動・睡眠休養などのセルフケアもしながら、この時期をしなやかに健やかに過ごしていきたいものですね。
Miya