シルガード9が定期接種に
昨日、AIR-G brilliant days Fに、今年最初の出演をしました。
今年最初の話題は、子宮頸がんワクチンの話題でした。
これまでも札幌フィメールクリニックではシルガード9という子宮頸がんワクチンの任意接種を行っているお話をしました。
子宮頸がんの原因は、ほとんどがヒトパピローマウイルスの感染によるものとわかっています。
1983年にこのウイルスを発見したドイツのハウゼン氏は、のちの2008年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。
この大発見から研究がすすみ、現在ヒトパピローマウイルスにはワクチンが存在するのです。
それが子宮頸がんワクチンです。
現在はサーバリックスとガーダシルという2種類のワクチンが、公費の負担で受けられる定期接種のワクチンです。
クリニックで任意接種を行っているシルガード9は、現在国が費用を負担してくれる定期接種のワクチンではなく、自費でしか受けられません。
高額なワクチンで、しかも必ず3回受けなくてはならないので、自己負担が大きくなります。
このワクチンが、今年4月から定期接種できるようになる見込みで、厚生労働省が準備を進めています。
どの年齢の誰が対象なのか、まだ公表されていません。
現在公費で受けられる子宮頸がんワクチンのサーバリックスとガーダシルの対象は小学校6年生から高校1年生の女子ですので、同じような年齢の方が対象者になる可能性がありそうです。
子宮頸がんワクチンの原因であるヒトパピローマウイルスの感染は性交渉によって起こりますので、その経験をする前に接種できることが望ましいので、すでの他のワクチン接種を始めている方は、そのまま定期接種をすべて受けてください。
他のワクチンを受けているけれど、シルガード9を追加で受けたいという方もいるかもしれませんが、安全性の面や効果の面から、2種類のワクチンを受けることは推奨されていません。
女の子のお母様は、お子さんとよく相談して、接種を検討してくださいね。
Akiko