大腸内視鏡検査

CF-illustration

昨日のAIR-G brilliant days Fでは、大腸内視鏡検査のお話をしました。 

大腸がんは、乳がんに次いで、日本人女性のかかりやすいがんであることは、以前にもお伝えしたことがあると思います。

とくに女性は50歳以上に好発します。

乳がんよりも罹る人は少ないですが、死亡数は第1位のがんです。 

大腸は、結腸と直腸からなっていますが、内腔の広い管状の臓器なので、病気がおこっても、お通じの不調など、ご自身が感じるような異常が出てくるのには、相当時間がかかります。 

では、早く見つけるためにはどうしたらよいのか、それは大腸がん検診を受けることです。 

集団検診として一般的に行われる大腸がん検診の方法は、便潜血検査といって、便を専用容器に採取して、そのなかに血液が含まれているかどうかを調べる検査です。

わずかでも血液が混じっていると陽性と判断できる信頼性の高い検査ですが、出血している病変しか検出できません。

初期の大腸がんで出血していないものは、見つけることができないのです。 

また痔からの出血と、大腸の病気からの出血を区別して判断することはできません。

痔の症状で出血のある方は、大腸の病気があるかどうかを、便潜血検査で判断することは難しいのです。 

効果的な検査方法は大腸内視鏡検査ですが、無症状のひとは、自費で受けることになります。

大腸内視鏡検査は、事前に洗腸剤という薬を服用する必要があり、手間暇のかかる検査ですので、少し面倒に感じるかもしれませんが、内視鏡検査中に病変が見つかった時、その場で組織の採取、あるいはポリープの切除を行うことができるので、良い検査法です。 

大腸に腺腫というポリープができると、その一部が大腸がんになるものがあります。

そこで、症状がないうちでも腺腫が見つかれば、切除を行います。腺腫を切除することが、大腸がんの予防になるのです。

その治療のほとんどは内視鏡で行うことができます。

小さな腺腫でもがんを含んでいることがあります。 

札幌フィメールクリニックでは、毎日大腸内視鏡検査を実施しています。

健康診断で精密検査指示が出た方、下血のある方、便通の変化が気になっている方など、ぜひご相談ください。 

クリニックのホームページやブログで大腸内視鏡検査を行っていることをお伝えしているためか、大腸がん検診の精密検査指示通知を持参して、クリニックに来院される方が毎日のようにいますので、検査を受けたい方は日程に余裕をもって来院いただけると良いと思います。 

また、症状のない方に自費で受けていただくこともできますので、ご相談ください。 

 

Akiko 

 

アーカイブ

ページ上部へ戻る