「寄り添う」
初めて受診する病院での診察は、緊張しますよね。
一般的な内科はもちろん、産婦人科や肛門外科、乳腺外科などのようにデリケートな部位を診てもらいたい時は、特にそうでしょう。
痛みなどの辛い症状や不安を抱えた上に、診察をうけることの不安も重なります。
どんな診察なのだろう、どんな検査を受けるのだろう、辛い検査があるのだろう。
先日新聞で、札幌市の女性起業家が子宮頸がんなど、婦人科検診の受診率向上を目指すNPO団体を立ち上げたという記事を読みました。
検診の啓発をはじめ、下半身を出したまま診察台に上がることに抵抗を持つ女性に配慮して、専用の使い捨てパンツを市内の病院に採用してもらうなど、診察の環境改善を働きかける活動もしているそうです。
私は子供を3人産んでいて、産婦人科の内診台で何度も診察を受けてきました。
産婦人科の診察はこういうものなんだ・・・と最初から思っていましたが、どんなに回数を重ねても歳を重ねても、下半身を出したまま内診を待つということに、今でも恥ずかしさがあります。
羞恥心から検診を敬遠してしまうことで、病気の発見の遅れにもつながってしまいます。
記事を読み、疑問に思うこと、改善したいと思うことをそのままにせず、行動しカタチにする…決して簡単ではないけれど女性に寄り添い女性の尊厳を守り命も守ることにつなげていく。
とても頼もしい団体だなぁと思いました。
肛門外科と乳腺外科の当クリニックは、どちらの科もなるべく抵抗なく受けていただけるように配慮しております。
肛門外科の診察では、お尻の部分に丸く穴の開いた覆布をお腹から脚にかけて行います。診察台にあがっていただくときは、覆布をカーテンのようにして脱ぎ着が見えないようにもしています。
乳腺外科の診察では診察前に着替えをしていただきますが、生地が厚めの透け感を気にせず待っていられるような上着を採用しています。
エコー検査の際もタオルをかけて、なるべく肌をさらす時間が少なく済むように配慮しております。
大腸内視鏡検査の際はお尻の部分だけスリットの入った使い捨ての紙パンツを使っていただいています。
恥ずかしさで検診や検査を敬遠したことで悲しい思いをすることがないよう、女性が安心して受診できる、日々の生活の中で気軽に検診に来ていただける、そんなクリニックであれるよう今後ともスタッフ一同努力していきたいと思っています。
Miya